No.53 Seeburg HF-100R
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修理期間 2015年9月7日〜2016年3月17日
北海道 札幌市からの修理依頼

1954年製 100Selection (真空管式)





Seeburg HF−100R
市内の骨董屋で入手したそうで、修理依頼していただいた。
中々の風合い・・・




中は中々劣化しているようだ




まずはアンプから






トランスの様子が変だ 絶縁が悪く、しかも断線している
これでは鳴らない、中古を購入するか・・・







中古アンプを購入したが、これもダメだった





八方ふさがり。 多少お金は掛かるが、トランスの巻直しをお願いした。





巻直しから戻ってきた。 何と、中身がすっぽり取り出されていた。





この辺が切れていたようだ






流石トランス巻直しメーカー。いい音で鳴りました!!






さて、メカニズムに移ろう





まぁ、こんな感じでしょう。傷みと汚れがひどい




はいこの通り、分解整備する事で、汚れと不具合が同時に解消





マガジンも再塗装





全体が完了し、本当に文句の付けようが無い仕上がり





メモリーピン解除用のソレノイドも交換





これで安定して動くだろう





メモリー中はかなり劣化しているようだ






接点は焼けて折れている所もあった






とりあえず配線類を全て新品へ交換






残念ながら何カ所かコイルが断線していた。 ただ、日本製と違い部品は入手可能






新品のコイルが到着。本当にアメリカは物を大切にする国だと思う。






キーボードラッチソレノイド。燃えていた・・・






何とも凄い状態でも、これも入手可能






無事修理完了。配線も交換






セレクションユニットも修理 全て新品の配線に交換






さて、筐体を整備






全て塗装を剥離






側面は本当に綺麗になった 元々の補修は酷い処理だった






ちょっと輝きすぎ? 塵一つない 工場出荷直後の状態






こんなジュークボックス 見た事無い!!






照明点灯! これも良い!






全て完了するとこの輝き!!






ドームガラスも新品 本当にビックリするぐらい綺麗な一品!!

でもこんなに綺麗に出来るのも技術があるからです。




実際の演奏はこちらでご覧頂けます。(Youtube)