No.68 Victor RR-1000 その2
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修理期間 2017年6月10日〜2017年10月6日

トランジスター式 40枚 80曲  兵庫県からの修理依頼






事前に話はありましたが、これは中々の状態です レストア出来るでしょうか?







これはひどい状態です。 特に筐体が湿気によって劣化しています







メカもひどい状態です







このサビはどうしたものか・・・







まずは、移動出来ないので、底面とキャスターの交換
底板もブヨブヨ・・・







いつもの手段で新しい合板を貼り、キャスターを取り付けます







湿気防止のため塗装をします。 これは、大工になりますね







側面も、シートをそのまま貼れる状態にありませんでした







研摩と、パテ処理をします







綺麗にしあがるでしょうか? 少々不安・・・







これは上手くいきました。 結構良い感じです







キャッシュボックスの蓋も、ブラスト後再塗装







内部も再塗装しました。 浮いて剥がれている合板は、一度剥がして接着材を流し込み
再接着







裏板もひどい、これでは再生不可 と言う事で、新規に製作







自作にしてはまぁまぁです







色を塗るとさらに良い感じに







なんと、こんなに綺麗になったではありませんか! 外見だけ・・・







メカニズムは、油の影響でそれほど錆びてはいません







モーターは酷い、これは何とかしなければ







分解出来る技術があるので、綺麗にしましょう







研磨後、再塗装







見違えるほど綺麗になりました。当然ベアリング交換済みでスムーズに動きます







アンプは、プリアンプと、SANYOのパワーアンプICの組み合わせです







湿気で抵抗にダメージがあるといけないので、全交換







セレクターユニット それほどダメージは無いようです







内部はプリント基板式のセレクターでした







キーボード 分解するには、ハンダを取らねば・・・







分解して、清掃







接点状態はまぁまぁでした 綺麗にします







再組立







キーボードプレートの傷はどうするべきか・・・・ 稲本って掘ってある
外観が綺麗だから、釣り合いが取れないと思う







元のプレートを正確にトレースして、アルミプリントして製作しました







凄い!綺麗だ! 上手く行った!







こっちもバッチリ







寸分の狂いも無い!







トップガラスの劣化はどうするか・・・







側面カビている






イラストレーターで作図してみた






と言う事で、後は業者に製造依頼をする







側面も同様に製作しておいた







息を呑むほどの綺麗さ やっと完成か?







いやいや、バッチリ以上の仕上がりでは無いか







これがあれほど劣化していたRR−1000でしょうか?







これなら胸を張って良いジュークボックスだと言えます







コイン返却口も研磨塗装してあるので、サビ一つありません







どの面を見ても綺麗、傷一つない







中もウソのように綺麗に、しかも正常に鳴ります







これから存分にレコードを楽しんでもらいたい

今回ガラス、アルミシートに少々お金がかかりましたが、
一般の業者に比べると1/5程度では無いかと思います
と言うか、ここまで修理してくれないかもしれませんね

修理というか、修復ですね