No.38 Seeburg AY160
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修理期間 2013年9月28日〜2014年7月5日 (9ヶ月)

1961年製 真空管モデル




工房に到着したSeeburg AY160 微妙に黄色い









正面のメッキはヤスリが掛かった様になっている
これでは磨いても輝きは出ない







ガラスもあちこち塗装が剥離している







キーボードは何か塗装したのだろうか?






サイドパネルも傷だらけ
依頼主はビカビカにして欲しいとの事だが、清掃のみではまず不可能
再塗装、再メッキが必要だろう






中もかなり酷い






トランスはサビサビ、配線はカビカビ
あちこちに配線を接続し直した跡がある






メカベース、塗装がブチブチになっている。 洗浄だけではどうにもならないし、
塗装が剥離する可能性がある






さて、最初にボディーワークを行う事にした。
塗装を落とし、パテ処理を行う






ボディーワークが完了した。 サイドパネルは、パテ処理後
シート貼り付けにて処理

非常に平面に仕上がった、後は消したデザインを復元する必要がある






デザイン用シートをオランダから取り寄せたが、
既にヨレヨレ 全く貼れない状態であった。







仕方無く、カッティングシートマシンを購入し、
自分で作成した。
ビックリするぐらい綺麗に仕上がった






この仕上がり
凄いの一言 苦労した甲斐があった
カッティングマシンまで買って作る事になるとは思ってもいなかったが・・・






アメリカから取り寄せた王冠 これ結構良い値段したりする。






新品のキー
流石綺麗






横のメダル オリジナルは色あせしていた






左が、オリジナルのガラス 右が購入したガラス

送料だけで6万もかかる・・・






裏のロゴも新規に製作 後日、塗装仕上げとした






これ、自分で作ったとは思えない仕上がり

CADで書いてますから、即原寸で作成できます。






こんな文字も、






こんな文字も、






塗装で仕上げます。 222みたいに水シールではない。
あの当時は、シールを買うしかなかったが、これからは
何でも自作できる。しかも、原図は全て再使用できる。






どうです、この仕上がり 塗装ですよ塗装






やべぇ本物だ〜






メカユニットも、全分解、全塗装を行い、見違えるほど綺麗になりました。

しかも、きちんと動くのが当工房 配線も新品で安心です。






メッキ部分も仕上がって来た。 これは、むりを言ってリクロームして頂いたので
多少のムラは我慢するしかない。

このメッキだけで、20万円也 生活費がぶっ飛びました・・・






凄く綺麗






インジケータ部分は、リプロ販売が無いため、自作した。






フォントもかなり選んだので良い感じです。






さて、アンプに取りかかろう






かなり状態は良くない






あらら、音声出力トランス(アウトプット)が断線している。
これではいくら修理しても鳴らない
新しいトランスを購入する必要があるが、ここは、ユニット毎購入しよう






断線箇所






購入したアンプはOKだった。 このケースの方が状態が良いので
こちらを基準に修理しよう






と言っても、裏は汚い 修理痕は無いようです。






修理完了 綺麗で、ちゃんと鳴ります






裏も綺麗です






演奏テストを行い完了






セレクション部
こっちも結構傷んでいる






レストア完了 簡単そうに見えるけど、非常に大変である






全てが完了し綺麗に仕上がった。 と私は思うが・・・・




      


完成! 比べて見るとよく解りますよね



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